大腸鏡検査が必要なときとは
● 血便
排便後にトイレットペーパーに血が付いただけ、便器の水が赤い絵の具を溶いたように真っ赤になったという症状は痔が原因のことが多くあります。しかし40歳以上になると大腸がんの可能性が高くなり大腸鏡の適応です。
● 便潜血陽性
統計的に2%は大腸がん、25-35%にポリープがあるとされています。2回検査して1回だけ陽性でも、大腸鏡検査が必要です。
● 身内に大腸がんや大腸ポリープの方がいる
本人にも大腸がんや大腸ポリープがある可能性が高いことがわかっています。
● 最近便秘ぎみに
40歳以上の方では大腸がんの可能性があります。
便が細い、便が出にくい、残便感などの症状は大腸癌が原因の可能性があります。
● 粘液状の便(血液や膿が混じることも)
直腸になんらかの病気があることが伺えますので必ず検査をしてください。
● 長く続く下痢
潰瘍性大腸炎といった難病の腸炎や、アメーバ赤痢などの難治性の感染性腸炎の可能性があります。また進行した大腸癌でも同様の症状が出現します。
大腸鏡検査の流れ
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事前に診察を
大腸鏡は、事前に必ず診察させていただきます(問診や診察)。
ここで、検査の流れや合併症などについて説明した上で検査日を決めます。また下剤を2種類処方します。
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検査前日
朝から消化のいいものを食べるようにして、夕食は午後5時頃少なめに。
寝る前に下剤(プルゼニド)を2錠飲んで早めに就寝しましょう。
翌日飲む洗浄液用に水を2L冷やしておきましょう。
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検査当日 自宅で
○食べてよいもの
お粥、食パン、素うどん、検査食(キューピーのクリアスルー)等
×食べてはいけないもの
海藻類・こんにゃく・野菜・ゴマ
豆類・果物・きのこ類・脂肪の多い食品・刺激の強い食品・発酵しやすい食品・牛乳・アルコール
食事や水以外の飲み物は摂ってはいけません。また指示のあった薬以外服薬禁止です。
腸洗浄用液剤を1回200ml×5=1L飲んだ後に2錠(ガスオール)服薬します。その後も200ml毎服用し便にカスがなくなるまで続けます。
検査当日 来院して
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足踏みや歩行で便は出やすくなります。
予約時間に来院。
不整脈・緑内障等がなければ腸の緊張をとる注射をして、肛門から内視鏡を入れていきます。
数十分で検査は終わり、休憩後に結果説明となります。
鎮静剤や麻薬による鎮痛はしませんが、内視鏡専門医として正確な内視鏡操作にて「苦しくない内視鏡検査」を追求しております。
また、空気の代わりに炭酸ガスを使用。炭酸ガスは空気に比べ150倍〜200倍速く吸収されるため腹不快感や張りが軽減されます。
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ポリープ切除をした場合
切除後1週間までは出血する可能性があります。
切除後1週間は
食事は柔らかいものをよく噛んでとり、お風呂にはつからずシャワーで済ませましょう
運動×(ゴルフも×)、アルコール×、香辛料の強いもの×、旅行や出張×(出血があったら直ぐに来院できるように沼津付近にいてください)